永き戦いへの第一歩・PR概要を読み解く意味

PR101

日本国内で、情報発信に関するプロフェッショナルの資格とは、日本パブリックリレーションズ協会が監修するPRプランナーというものです。その必読テキストとなっているのが、「PR概論」という本ですね。

私は本場アメリカでパブリックリレーションズ学部に所属していたので、この分野を体系的に学んだ日本ではかなり希少種的な存在の人、のはず。。 その視点で「PR概論」を読んでみると。。。未発達な部分が多いです。。。

日本のパブリックリレーションズは、「広報」と呼ばれる、主に報道機関向けに自社のとりくみを伝え、報道機関にその内容を広めてもらうことを狙った活動を出発点にしているので、基本的に「報道対応こそがパブリックリレーションズ!」という論調になりがちです。歴史から見ればそうなんですが、今後のあり方としての世界的ニーズである、戦略型への転換についての提言は非常に弱く、具体性を欠いています。

簡単に言うと、この本は情報発信の「一担当者目線」なので、会社や団体の代表者の「経営者目線」で情報発信を語っていないところに矛盾点が出てしまっています。

わたしはこの本を読みながら、「ここはもっと解説してほしいなあ」と思うことを、本場のフレームワーク目線で勝手にここで解説していきたいと思います。

PRプランナー試験対策になるか?

この成果が出なければ意味がないので、問題例にツッコミをいれながら、いいおとしどころが回答につながるようなとりくみも行っていきたいと思います。

永遠の戦いになるかもしれません

私が戦略性のなさを国内で指摘したのが2006年でした。それから10年以上経っているのですが、IRとCSRがひとつのカテゴリーを作っただけで、経営戦略とコミュニケーション戦略がリンクしている、という発想にはいまだに日本国内のパブリックリレーションズは到達しているようには思えません。PRプランナーになる人は、これから枝葉末節目線の作業満載の業務ばかりを請け負うことになるかもしれず、いつまでたっても戦略的にコミュニケーションを考え、実行するという道はないかもしれません。それを作るには、ベンチャー企業に飛び込んで1から作っていくか、というような道もあります。が、戦略を具体的に語れる人がひとりでも出てくることが重要で、そのフレームワークの基礎の一部を解説しているPRプランナーのステップは、大いに意味のあることでもあると思います。

戦略をいつのまにか忘れ、作業に没頭し考えることをなくしてしまわないよう、ここでは戦略を説き続けていきたいと思います。