ストラテジックコミュニケーション(戦略PR)の類義語を考える

PR101

パブリックリレーションズ(PR)で、経営戦略をベースに戦略的にコミュニケーションを構築することを、「ストラテジックコミュニケーション」と呼び始めています。PRの本場アメリカでこの傾向が出てきていて、全米学生PR協会(Public Relations Student Society of America; PRSSA)のディベート競技の入賞常連校のなどは、とくにこの用語をあてはめている学部であったりします。

今後のコミュニケーションのあり方は、「プランに沿ってつくっていく」ことがビジネスでは常識になる。そのキーワードは「ストラテジックコミュニケーション(Strategic Communication)」になるだろう、と本場アメリカの動向を見ていると思います。

これを日本に転用すると、ストラテジックコミュニケーションの原義となるパブリックリレーションズから翻案された「広報」「PR」という言葉と、戦略の英訳「ストラテジー(Strategy)」の形容詞「ストラテジック(Strategic)の組み合わせが多数を占めるだろう、というわけです。

SNSや雑誌、新聞など、各種メディアや企業の組織名から、以下の用語を予想し、実際に現在どのくらい使われているのかを調べてみました。

2019年2月現在の、パブリックリレーションズに関する用語の使われ方を、グーグルでみてみました。

パブリックリレーションズ 47.1万件
広報 1.92億件
PR 36億3000万件

用語のほとんどが誤用ですが、正しい使い方をしてもこれらのキーワードを使う人たちにはいちおう伝わる奇跡があるので、広義にわかりやすい言葉は「PR」が妥当でしょう。

戦略に関するワードはどうでしょうか。

戦略 1.81億件
ストラテジー 1億60万件
ストラテジック 84万件

これらの言葉も広報ほどでもないけれどたくさん誤用がありますが、「戦略」か「ストラテジー」が広く使われている用語です。「ストラテジック」は、形容詞なのでほかの名詞、たとえば「プランニング」とかと組み合わせないとわからないので、このような数になったかと思います。

では、これらの組み合わせで可能性のある用語は、どのくらい使われているのか、と改めて調べてみると、以下のようになりました。

戦略PR 5120万件
戦略広報 3290万件
ストラテジックPR 13.5万件
ストラテジック広報 15.9万件
ストラテジックコミュニケーション 15.9万件
ストラテジーPR 304万件

戦略PR」がもっとも使われています。

国内の早耳筋は、すでに「戦略PR」で今までの広報との違いを打ち出したりしていますが。。。「広報」、「PR」という用語のバックグラウンドが誤用の嵐だったのを考えると、戦略PRも枝葉末節論にもとづく狭い世界観になっていきそうな寒々とした予測も立ってしまいます。。。そもそもこの用語を使っている人たちは、パブリックリレーションズの定義をちゃんと説明できませんし、広告やマーケティングとの違いについてもしっかりと話せません。

ちなみにPR401の解説記事は以下の通りです。

広告との違いなどは特に1記事として作ってみました。

こういったバックグラウンドがあるのを知ったうえで、どのワードを使うのが最適なのか、検討したいですね。